2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『スープのカンタン教科書』東條真千子

料理本あれこれ、とか題名をあげていながら、持っている料理本は少ない。 少ないうちの一冊がこれ。スープのカンタン教科書作者: 東條真千子,戸田紀子前川亜紀出版社/メーカー: 幻冬舎メディアコンサルティング発売日: 2005/09/30メディア: 単行本購入: 1人 …

ユリイカの目次を読んで その2

「二流のライブより一流のCD演奏を」の問題で他の点についてもあげておく。 まず、ライブ演奏がすべてCD化されるわけではないこと。 ジャズの場合、CD化された演奏がそのプレーヤーのベストであるというような幸運な事は少ないんだ、ということである…

ユリイカの目次を読んで

サブカルチャー批評で有名なユリイカの今月号の特集はジャズについて。 ユリイカはときどき読んでみたい特集やるけれども、如何せん値段が高いよね。 ときにファンにとっては的外れな批評が散見されたりして、特集名だけで買うとがっかりすることもあるので…

島田雅彦への躓き

とはいいつつ、島田雅彦に関しては、村上春樹や矢作俊彦ほど読んでいたわけではない。 3作品しか読んだ記憶がない。しかもアマゾンを覗いてみたら、私が読んだうちの2作品の評価が際立って悪い。 世間の評価そのまま信ずるなら、島田雅彦の作品のうち、つ…

矢作俊彦への躓き

少年ジャンプが一番売れていた頃を知っているマンガ世代なので、矢作俊彦の名前を知ったのは、大友克洋のマンガの原作としてである。 たしか、最初に読んだのは『死ぬには手頃な日』だったと思う。 面白かった。 当時は、なぜなのかさっぱり思い出せないが、…

ロッキングオンの事、その4

ロッキングオンを買わなくなって数年経つのだが、たまに見かけると、今年のベスト10みたいな企画をやっていたりする。 ロッキングオン社が出している他の雑誌でも(BUZZっていったっけ?今もあるのか?)、何とか100選、みたいなものをよく見かけて…

『民主と愛国』追記

『民主と愛国』には、まとめ章みたいなものがあって、そこで、佐伯啓思とか、橋爪大三郎、加藤典洋みたいな、右翼な人たちが喜ぶような事を優しく言ってくれるためにここ数年人気のある、学者だか評論家だか文学者だか分からないような人達をやんわりとDI…

『民主と愛国』についてメモ5

最後の章は、小田実と鶴見俊輔。 彼らを最後にもってくることが、まさしくこの本の意義のあるところだと思う。 それは、今いちばん後ろ指差されなもの、戦後的なモノの再評価こそが、なされるべきじゃないか、と思うからだ。 ここ数年、戦後的なモノは、批判…

『民主と愛国』についてメモ4

『民主と愛国』では、江藤淳について一章分割り当てられているのだが、江藤ってそんなに影響力あったっけ、と考えてみると、彼が論壇の中心に居た頃はそうでもなかったのかもしれないけれども、その後の日本の舵取りは、彼が描いたように普通の国に向けてし…

『民主と愛国』についてメモ3

まだ読んでます。遅いです。 時代が今に近づくにつれ、記述のところどころに引っ掛かりを感じるようになってきた、ということもあると思う。 この本は吉本隆明についての評価は低い、という前知識を持ちつつ、吉本隆明の章を読んだ。 だから、意外に、そんな…