『こうちゃんの簡単料理レシピ』相田幸ニ

連休中もいろいろ料理本を買ったり借りたりしたのだが、この本はアマゾンでも評者のほとんどが五つ星という本。
で定価は安いものの、マーケットプレイスでは未だに700円以上もする。(実用書って小説とかと違って安くならないよね、あまり)それをブックオフで350円で購入。
パラパラと眺めてみただけで、実際にレシピに沿って作ったわけではないのに言うのもなんだが・・・そんなにたいした本じゃないな、と。定価が安いのも納得。
焼いて調味料からめたり乗っけたりしただけみたいな料理が多く、このヒトなりのこだわりとか工夫をあまり感じない。普通の作り方じゃん、これ、みたいな。
また、センスって言ってもいいのかもしれないけれど、それを感じない。まあ、有元さんみたいな人の本を読んでしまったから、そう思えるのかもしれないけれど。彼女と比べるのは余りにも酷。


簡単に美味しい料理を作りたいだけの人にはいいのかもしれないが、もっと、この材料をこう使うとこういう作用があるのでおいしいのだ、という基本のところが語られていないので、応用が利くのかどうかが疑問。
料理本でいちばん重要なのは、いや私にとって重要なのはすぐに使えるレシピなんてもんじゃないんだ。だってそんなレシピ、ネットに幾らだってあるでしょ、星の数ほども。ケータイで配信すらしている。
重要なのは、その本を参考に、自分の台所での応用力を付けられるかどうか、なのだ。
家庭料理なんてのは、あくまでそのときに在る材料、そのときスーパーで安かった材料を使って組み立てるものだと思うんでひとつひとつの素材の働きを知りたいんだよね。


それに簡単な料理を作る人ってのは、そんなに生活に余裕があるわけじゃないから、オイスターソースだのXO醤だのバンバン使えないし、ルクルーゼなんて買えないし、フランフランでなんか買い物できないんだよね
スーパーで買える食材とか謳うなら、生活用品もヨーカドーやダイエーだし、人によっちゃダイソーやキャンドゥ、良くてコーナンニトリって事になるのだよ。
この本のどっかにフランフランでよく買い物するとか書いてあったのが一気に萎えさせた原因かもしれない。フランフランだと〜?


まとめとして言うなら、ただの哲学のない読み応えのないレシピ本であって、これは私が考える料理本ではない。
評価が低いので、写真もナシ。☆☆