『魔法使いの台所』婦人之友社編集部

魔法使いの台所―まとめづくりと手早い料理で夕食用意が30分

魔法使いの台所―まとめづくりと手早い料理で夕食用意が30分

もうかれこれ20年近く前の本なので古臭さはあるが、逆に捉えれば、料理本というジャンルで、それだけの間現役でいられるという事は評価が高いのだろう。ブックオフで100円でゲット。
ブックオフは発行年でしかみないようなところがあるから、たまにラッキーなのである。


私のように仕事もちで、家族が少なく、安売りに目が無いというような人には適した本のはず。
安売りを買うという事は、どうしても一度に大量購入ということであり、ストックの仕方がカギになるからだ。
ただし。
ストックするならするで、時間の節約とか、手間の部分で良いことばかりかというと、これがそうでもないんだな。
ストックするにも手間がかかるんですよ。冷蔵庫内の配置とかいろいろ考えねばならないし、それがいつからのストックなのかも全て憶えることは不可能だから、キチっとやろうとすればラベリングが必要になる。なかなか面倒だと思う。
そしてストックしたらしたで、その使用に追われるとまでは言わなくても、ストックに献立を左右されかねなかったりする。
ストック品がどのくらいまでもつかどうかが気がかりなのだ。沢山ストックした場合など、ほんとうの賞味期限を守った場合など、使い切れない場合も出てきそうで、その場合のロスを考えるとどうしても優先しがち。
そのときに喰いたいものを料理するのがいちばん楽しくて、しかも健康的だという気もするのだけど。
一般的なその食材の性格を知るためにも、この本は良品なのだが、ここに書かれた方法を取り入れるのは徐々にした方が良いのではないか、と思われる。☆☆☆