『民主と愛国』の竹内好

非常に高価な本なので、買わずに図書館で借りて読んでいる。
小熊氏には申し訳ないが、もっとコンパクトにして値段を抑えてくれれば買ったかもしれないのに、とも思う。
それは読みながらも感じるところで、たとえば竹内好の言説について、引用をふくめてスペースをけっこう割いて論じているのだが、こんなに必要なのか感がしてしまう。
でも単に見取り図を与えただけでは無味乾燥したつまらない本になってしまうわけで、特定の人物についてとくに掘り下げてるのがこの本のいい所なんだろうなあ。


きっと竹内好の言説が私になにも引っかかって来ないから、こんな事をいってみたくなるのかもしれない。
言語というものはどういうものなのか、について余りにも無頓着というか、「それって単にコトバの問題なんじゃない?」と突っ込みを入れたくなってしまって仕方がない。
あまりに空疎なコトバの羅列・・・もはや感想とか印象のレベルのものという気すらして、つまり、例えばこのような人と論争をしても、きっとお互いに説得されないんじゃないんじゃないだろうか?