『Get Happy!!』Elvis Costello & the Attractions

ちょっとまえにカテゴリ作るとか言っておいて、今日が初めての私的名盤なのだが、「私的名盤」とはいいつつ知れたものばっかで、普通に名盤なものばかりだったりするだろう、きっと。

Get Happy!!

Get Happy!!

コステロの4枚目である。
本人の意思かどうかはともかく、パンク的なミュージシャンとしてデビューした初期コステロの集大成。
題名からも分かるとおり、躁鬱でいえば、躁のアルバムである。
これが発売されたころはCDなんてものは無く、A面B面に分かれていたのだが、とにかくA面の勢いが良く、繰り返し繰り返し聴いていたように覚えている。
今再生しても、最初の10曲に関してはとくに、ほとんどの曲がサビ以外の箇所も口ずさめたりするのだ。
なかでも好きなのは1. Love For Tender/2. Opportunity・・・なんて挙げて行こうとしたのだが、1曲目から8曲目のClowntime Is Overまではずっと外せない感じだ。


キーボードのアレンジがとくにいい。曲を印象深くしている。
コステロにとってこの4枚目は今まで入れてなかった曲を拾い上げた面もあったはずで、つまりは過去3枚のアルバムの曲より基本的な骨格としてちょっとクオリティが落ちる曲もあるはずで、このキーボードが無かったら、これほどまでに名曲として記憶に残ったかどうか。


今これをCDで手に入れようとすると、いやこれだけでなく過去のコステロのCDを手に入れようとすると、ボーナストラック収録のものが多く、どれを買ったら良いのかという話になる。
最近紙ジャケものが発売されたらしいが、紙ジャケではなくても、是非オリジナルの曲だけのものを手に入れて欲しい。
あるいはボーナス分だけ、ディスクが分かれているものでもいい。
20曲でいちど終わらして、最初からもう一度、一度といわず何度でも聴いて欲しいのだ。